旭岳    2003.07.20

 山上で停滞することを考慮し、翌20日は予備日としてとっていた。しかし順調に降りてきたので、20日は暇。まぁ、せっかくだから旭岳にでも行ってみようか。
 ということで、前夜のうちに旭岳のふもとまで車で移動し、車中泊。6時45分発のロープウェイで姿見駅へ。新しくなったロープウェイは初めて。天女が原の乗換えがなくなったのは楽になった。
 姿見駅からそのまま1時間半ほどで山頂へ。空荷だと楽だし簡単に登れちゃうんですね、、、 今まで重装備でしか登ったことなかったので、なんだか拍子抜け

 この日も天気が良くて、下界は雲海の下。手稲山まではっきり見えた。
 何年かぶりでアマチュア無線。天塩岳に登っている人と交信したが、向こうからは旭岳が見えているらしい。こちらからは、どれが天塩岳かわからなかったが。

 お昼に下山。15時過ぎ、札幌に着いて、アスリートクラブでスノーターサーを注文。
 夜は札幌のラン仲間とモンゴルジンギスカン屋へ。これまた美味。お店は、私が札幌で定宿にしているところのお隣だった。最近できた(移転してきた?)そうだが、今まで気づかなかった。

 翌21日、10:30に小樽からフェリーに乗り、22日早朝、新潟着。そのまま始発の新幹線に乗れば10時には私も横浜の会社に出社できたのだが、車で移動だったので午前休。午後から出社となった。


十勝〜トムラウシ

2003.07.17-19

 15日午前中、新潟からフェリーに乗り、16日早朝に小樽着。札幌市内のファミレスで朝食。そして旭川へ。旭川の秀岳荘で最終の買い物。

 この日の午後は少し時間があったので、白金温泉にある火山砂防情報センターに寄ってみた。ここは十勝岳火山の監視所であるとともに、温泉街の人々の避難場所。入場無料で、体験学習できる施設あり。なかなか面白かった。

 夜は、吹上温泉白銀荘の駐車場で車中泊。ここは、テント泊でも車中泊でも500円/日。我々はここに車を4日泊める予定だったので、本当は4日分かかるところ、フロントのおじさんの温情で半額にしてもらう。

 翌17日、朝6時に吹上温泉を出発。十勝岳避難小屋の近くまでは、ガスの中、なんてことなく淡々と進む。今回、ポケナビ(GPS)のデビュー戦。使い方にとまどいながらもまずまず使えそう。
 十勝連峰稜線まで上がる。雲ノ平の高山植物にちょっと感激。しかし、その直後の急登に閉口。きっつぅい!
 稜線に着くとアップダウンは少ない。とりあえず美瑛岳避難小屋で昼食。

 出発したときはガスの中。霧雨っぽかったが、合羽を着るほどではない。それで、どうしようか迷ったが、合羽を着ずに歩き出した。しかし、下草で服は濡れる。予想通りとはいえ、雨が降っているわけでもなし。一時的に合羽を着てみたが、暑い。開き直って濡れるに任せた。
 しかし、午後は服を脱いで、下着の上に直接合羽を着てみた。今回の山行のためにザックと合羽は新調した。新品の合羽は直接肌に触れても心地良い。最初からそうすれば良かった。
 オプタテの下り斜面はいちめんチングルマの大群落。これにもびっくり。
 15時過ぎに双子沼野営場へ。

 翌日も朝6時から15時前まで歩き、トムラウシ南沼野営場へ。

 今まで、高山植物がきれいな山と言われるところもいくつか行ったが、花の時期は短く、季節が合わないとなかなか花は見られない。今回、季節がドンぴしゃり。美瑛岳の斜面(雲ノ平)、オプタテシケ周辺。
 トムラウシ南沼の近く(黄金ヶ原?)でも一面ハクサンイチゲの花、花、花。このお花畑は中富良野の富田ファーム以上の感動ものだった。ただ、山にはガスがかかっていて、それも晴れそうな、晴れなさそうなという感じで、ストレスだった(結局晴れるのを待っていられなかった)。
 ただし、ハクサンイチゲは覚えたけど、あとは名前不明。チングルマ、イワウメ、なんとかキキョウ、スズランみたいなもの、タンポポみたいなもの、コケモモ?、その他いろいろ。どれがどれだかわからない。

 出かける前に見ていた天気予報では、今回の日程はお日様マークが並んでいて、好天を期待していた。しかしスタートから2日目の18日までは基本的にガスの中。ハイマツやら草むらは濡れていて、合羽なしでは歩けなかった。
 でも、おかげで直射日光を浴びて暑い思いをしなくてかえって良かったかも。道を迷うほどの視界不良にはならなかったので、足元のお花を見るには十分。でも、山を背景に写真を撮ることはできなかった。

 もうひとつ、今回のために購入していたポケナビ(GPS)も大活躍だった。なにより、あと100mくらいで分岐になるはず、とか、長い登り/下りでも、残り1/3程度だ、なんてのがぴったりわかって気持ち的にも楽だった。

 3日目は快晴。南沼野営場からトムラウシ山頂までは20分くらい。トムラウシ山頂からは前日までに歩いたルートがよく見えた。
 でも、快晴だと暑いこと。この日はほとんど下るだけで、時間的にも5時間弱だったが、結構疲れた。ドロドロ道が長かったこともあったが。
 お昼前にトムラウシ温泉に下山。お風呂に入ってご飯を食べて、一息。

 15時半のバスに乗って新得町へ。さらにバスを乗り継いで上富良野町へ。20時を過ぎて公共機関がないので、タクシーで吹上温泉へ。車を回収し、さて、どうしようか、、、

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 ところで南沼のテント場は、この季節、例年だとごった返しているらしいのだが、我々が行った時(金曜夜)は6パーティーだけ。で、静かと言えば静かだっただが、騒動が2件。

 1件はテント火災。
 我々が15時前に到着し、テント設営をしているとき、少し離れたところのテントから突然人が飛び出してきて、その直後、テントが炎上。よくぞ上手に飛び出したものだと感心したが、チャックを開けるのに手間取っていたら無事ではすまなかっただろう。原因は、テントの中で白ガソリンを継ぎ足そうとして失敗したとか。
 とりあえず、ヒサゴ沼の避難小屋のほうに移動したようだ。

 もう1件はキツネ。
 隣りのテントは、写真を撮るために何泊もしようとしていた単独だったが、昼間、不在にしていたら生ゴミをあさりに来たキツネにテントを破られてしまったとか。本州から来た人らしく、翌日、あきらめてフェリーに乗って帰ることも考えたようだが、しばらく 好天が続きそうなので、様子を見て粘ることにした、と言って、翌朝もカメラを抱えて出て行った。
 別な1パーティーはテント4張の団体だったが、朝起きたら、前夜、外で飲み食いして出しっぱなしにしていたものがキツネにやられていたようだ。